古都猫色7。
おいちゃんたちと猫たちとが営んでいた生活は
この川沿いの風物詩でもあったわけですが
近年の異常気象の影響か、はたまたとある意識がなせる業か
気付けば、すっかり清潔な遊歩道と化していました。
古都中頃のメイン通り近辺に並んでいた
床下の猫ハウスも姿を消していましたから
まあ、気象対応なのでしょうね。
ニュース映像で見る限り、明らかに生活レベルを
越えた濁流が大暴れしておりました。
そんな諦め気分で歩いていた●条橋下。
いたじゃないか、と駈け寄ったトラ君の首には
実に可愛らしいお世話の輪っかが。
おいちゃんたちは、どうやらこの地を卒業したらしいけれど
踏み止まった君たちは、新しいパートナーと
生活を始めているいるのですね。
とりあえず、熱いだろうと影に引き込もうとした僕ですが
トラ君は頑と構わずゴロゴロ熟睡。
そんな天下御免な態度に
「まだまだ大丈夫」と
よくわからない励ましを貰った僕でした。