自由猫たちの館

東京下町、沖縄、台湾の猫たちを中心に。

僕は忘れない 南の島の市場猫2。

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上の写真は2008年に撮影。

カメラの向きは逆側からですが、同じ場所の、使用前、使用後。

 

既に移られた方もいますが、市場の皆さんの多くは

11月1日に一斉に引越しをなさいます。

 

「ああいうビルは嫌い。この場所がいい!」

眉間にしわを寄せて言い切った、野菜売りのアンマー(おばさん)もいましたが

もちろん人はそれぞれ。

一方、ピカピカのプラザへの引越しを控え

そわそわウキウキした気分が、市場に漂っているのも事実です。

 

通りすがりの観光客の感傷など、どうでもいいわな、実際。

 

でもここは、那覇の戦後復興を見詰め続けて来た、市民の大切な台所。

那覇市の貴重な歴史遺産、文化遺産です。

一部くらいモニュメントにして、残す発想とかないのかな。

どうせ新たに建設される、天を突くような高層マンション郡には

広い緑の公園などを、贅沢にレイアウトするんでしょ。

 

ところで、よく見ると、新しい名称は「のうれんプラザ」なのでした。

「新農連市場」とかではなかったわけです。

どう言う事なのか。

 

つまり、新しく落成した建物は、「のうれんプラザ」と言う名の

ショッピングモールなのですな。

市場の皆さんは、「のうれんプラザ」とそれぞれ賃貸契約を交わし

「農連市場」と名付けられたスペースに、店を構えるという図式です。

 

プラザは既に出入り自由なので、早速覗いて参りましたが

懐かしい屋号の看板が見られる一方、飲み屋、ラーメン屋など

結構な数の飲食店やショップなどが、新たな店子として入る様子。

そして、新顔の半分以上が「ナイチャー」(本土人)資本らしいとは

件のアンマーのお言葉でした(事実は未確認)。

 

いやな予感…。

浅草寺仲見世ではないけれど、早晩賃貸料の問題などが噴出し

経済力の多寡と言う、極めて合法的なジャッジメントにより

歯が欠ける様に、「農連市場」から「ウチナーグチ」(沖縄方言)が

消えて行かない事を祈ります。

 

いよいよ明日、大イベントの開催です。

市場が、皆さんが、どのような状況になるのか。

沖縄タイムスさん、琉球新報さん、しっかり報道願いますよ!

 

※正式にはガーブ川を挟んで、南側に公設の「農連市場」が

北側に玄人さんの「沖縄中央卸市場」が形成されていましたが

本ブログではエリア全体を「農連」の名で俯瞰して表現しています。

 

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