自由猫たちの館

東京下町、沖縄、台湾の猫たちを中心に。

勤め。

f:id:a-lan:20150731162531j:plain

誰かに教えられたわけでもなかろうに。

検索でもしたのか、辞書で調べたのか。

何故この母親は自ら為すべき勤めを

かくも完ぺきに、進んでこなせるのか。

思わず見入ってしまうその原因は

単に僕が猫好きだからではなく

無意識に彼女から、何かを学んでいるからだろう。 

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村

新顔。

f:id:a-lan:20150728164828j:plain

深夜11時の商店街にて。

新しい家族が、路地の奥で生活を始めた。

通りがかりのカップルが楽しげに写メする姿を横目に

シャッターを閉めに出てきた中華屋の親父は舌打ちを鳴らす。

「この子たちは悪くないさ。でもとにかく臭うんだ」

こわもての割には、この親父分かっている。

家族が何故ここに突然現れたのか、を。

「親が二つがい。子猫を合わせたら10匹近く」

追う様に出てきた女将がため息をもらす。

餌やり放置が臭いの原因だと、怒りをあらわにする。

捨てられた生を真っ先に救った善意へ、怒りの矛先が向く奇妙。

被疑者が不在のまま、関わった善人たちの間で

早くも不毛な裁判が始まっていた。

やはりTNRしかないのかな…。 

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村

勤め。

f:id:a-lan:20150717100521j:plain

お休みの日、せっせと朝のお勤めに励む住人たち。

おいちゃんは家をきれいにし、猫たちは自らをきれいしに。

それぞれが、やるべき事を淡々とこなす下町は

今日も平穏、今日も優しい。 

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村

認識。

f:id:a-lan:20150703164729j:plain

「あの人、何かくれそう」

「やや怪しの影、すわ!」

「変なおっさんがやって来たなあ」

猫それぞれだもの、人ならもっと個性それぞれ。

歓迎されれば、忌避もされる。

世の中は十人十色、だから面白い、バランスが取れる。

それぞれの立場を認識し、互を尊重する処から物語は始まる。

ニュースを見ていると、もとい(^^ゞ、猫を見ていると

民主主義の根幹まで教えてもらえるのです。

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村

緑園。

f:id:a-lan:20150624233312j:plain

緑の季節にお出かけしたくなるのは

どうやら人間だけではないようですね。

キラキラを求めて、路地の向こうとこちら側。

思わず緊張した僕に比べて、なかなか余裕之介の君たち。

どうぞどうぞ、お通り下さいな。

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村

挨拶。

f:id:a-lan:20150617154840j:plain

「どこに行っていたのニャ~~!」

つれない素振りで僕を振りながら

それでもいつでも待っていてくれる君。

ただいま。おかえり。

さりげない挨拶をするためだけに

またこの場所に来てしまう。 

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村

距離。

f:id:a-lan:20150521155129j:plain

生きとし生ける者の距離が近いと云うだけで

世の中かなりの問題が、未然に防げるのではなかろうか

猫は世界平和の最終兵器

下町を歩くと、本気でそんな事を考えたりするのです。

にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
にほんブログ村