僕は忘れない 南の島の市場猫。
「農連市場」の旧棟で行なわれていた商行為は
すべて川を挟んだ向かいの新棟「のうれんプラザ」に移行、閉鎖。
南の島の市場は、昭和28年以来の歴史に幕を降ろします。
市場跡は近々高層マンション郡へと変身。
那覇市で最も懐かしい風情を保っていた一帯には
一転、最新形の都市がその姿を現わす予定です。
先週、市場に最後の挨拶に行って参りました。
ところが、愛猫家代表のおじいが廃業していたという
ショッキングな情報に、いきなり心が折られるなど
些か辛い2泊3日の撮影行と成った次第です。
本来は24時間張り付くつもりだったのですが
映画「用心棒」の寂れた宿場町の様相を呈し始めた
市場に踏み止まるのが精神的にきつく
ついつい市内の、もう一つの市場に浮気したりして…。
今日アップした写真ですが、上2点は2015年撮影。
下2点は撮ったばかりのもの。
かつて子猫が走り回っていた、かつてのメイン棟はとうにありません。
年内にも市場にユンボが入るのではないか。
堪らない不安感に襲われた僕は、猫の姿よりも
間もなく記憶となる風景を、一心不乱に追い求めてしまったのでした。
しばらく、今回の撮影行の様子をお届けしたいと思います。