専用通路。
車両は言うに及ばず、人間も進入禁止。
光差す時間帯、この路地は猫天国。
16mmの猫景色3。
昨日の、撮って出し。
今年はこの1枚で、桜の季節は撮り修めかなあ…。
明日からは、また机にかじりついての
お仕事三昧の日々が再開するものですから。
ありがたいお話ですよね。
頑張ろう。
16mmの猫景色。
「猫がいてくれる街風景」をテーマに写真を撮る身だけに
最近はフルサイズの一眼デジカメに、16~35mmの
広角ズームレンズ1本で下町撮影に励んでいます。
結果、猫のアップが本当に少なくてね。
なかなか、人ウケする一枚に程遠い~(笑)。
通常は35mm固定で、人間の見た目と同様~よりやや広い
画角感覚で撮影しているのですが
ズームレンズたあ、また便利な代物でしてね。
リングをぐいっと超広角側に回すと
時に街の風景がいきなり
存在を主張してくる瞬間を感じたりもする。
この写真の場所は、再開発がほぼ決定し
ここ数年相当揉めるでしょうが、時代の流れには抗えない街。
撮る身としては、ついつい街の風情を大きく捕らえたくなるわけです。
猫より街の記録が僕のテーマかもしれないと、悩んだりする瞬間ですね。
う~む。
尻りあい。
最近マメに通う路地の一場面。
僕が同人参加している「東京猫色」でアップしたシーンの数秒後。
顔が写っていなくとも、絵になる場合もあるのかしら。
うかつには、シャッターボタンから、指を離せませんね。
それにしても、老師でもないのに走らされた12月。
猫写には一切出掛けられませんでした。
もう、晴れ晴れとした日々が続いていたというのに~。
というわけで、やっと明日、何とか~~~。
ロスを超えて。
(2015年撮影。既になし)
(2013年撮影。既になし)
ここ数年来の、僕の那覇市農連市場の猫景色への思い入れは
我ながら、やや○ちがいめいていると自覚していただけあって
一時代を看取った今、喪失感に心を占領され
思いっきり猫写真ロス状態に陥ってしまいました。
何ともカメラに手を伸ばす気になれず、晴天の休日だと言うのに
昼間からアルコール片手に、だらしなくスポーツ観戦三昧。
仕舞いには酔っ払い、派手に階段落ちを演じてしまう情けなさ。
未だに痛むぞ…。
何、撮影自体から離れているわけではないのです。
お仕事の関係で、カメラを使用する機会も多いので。
先週末も「編カメ」として、軟式野球を撮りました。
嬉しいな~。
問題は、猫撮影に対して腰が重い自分なんですよね~。
まあ、生来の楽天家なので、そのうちどっこいしょっと声上げて
下町に出掛けるとは思いますけどね。
ちょっと踏み込み過ぎたのかもしれません。
農連市場の問題に関しては、猫写真の枠をはみ出して
いつの間にか人間関係や行政の問題などの方が
僕の心の中で、ボリュームゾーンにすり替わってしまった気配がある。
何とかならんか、何か出来ないのか、と気持ちは叫びます。
しかし、所詮一観光客に過ぎない自分の無力や
ここから先は踏み込まして貰えない、市場の人々と僕との距離は
通うほどに明確に見えてくるものです。
焦燥感は増殖する一方で、この場所での猫写が、最後は負担でしかなくなった。
最近、写す猫の姿が写真の中で急速に小さくなっていたのですが
ひょっとしたら本件が、深層心理で影響していたのかも。
心の洗濯が必要です。
以前と変わりなく下町の子らと会う為にも。
何かきっかけが欲しいな。
35mmF2IS買っちゃおうかな(笑)。
そしたら、撮らざるを得ないわけだし!
猫写のロスは猫写で超えよう。
それにしても、単純な性格です。
僕は忘れない 南の島の市場猫 最終回。
(2017年10月25日、26日に撮影)
11月1日に華やかに開幕した「のうれんプラザ」。
中旬にかけて、各ショップも続々とオープンし
那覇市に新しいランドマークが誕生します。
(琉球新報の記事より、ちと拝借~)
これを期に、有名な牧志の公設市場、安里の栄町市場の
再開発の声も上がりつつあり、ここ数年、議論が
かまびすしく交わさせる事でしょう。
お金の問題や人間関係など、それはそれは多くの
艱難辛苦を経てたどり着いた新生農連市場です。
店子の皆さんの商売が永劫成り立ちますように
心より祈念してやみません。
それだけに、再開発と言う名の計画に潜む是々非々を
経済的のみならず、文化的、社会的観点からもきちんと取材し
正確な報道の全国への発信を、特に新聞2社に期待します。
1980年代初頭、再開発阻止闘争に揺れ、多くの人々の記憶に
傷を残してしまった農連市場の例があるだけに
再開発問題でも必ずや発揮して頂けますよう。
数年に亘り、綴りご紹介して参りました、南の島の市場猫のお話ですが
今回を持ちまして、一応の大団円とさせて頂きます。
ご愛読、心より御礼申し上げます。
これからの時期は、飛行機やホテル代が跳ね上がるので
底値を打つ年明けにでも挨拶に赴き
エピローグ的に市場の最新状況を、軽くご紹介できたら。
おばあ、おじい、そして猫たちが64年間を過ごした
この場所は更地になっているかもしれませんが
市場の生きとし生ける者たちは、新たな環境に順応し
何事もなかったかのように、今と同じ生活を送っている事でしょう。
「なんくるないにゃ~」
乞う、ご期待!
(2008年3月24日に撮影。農連市場での、僕のファーストカット)
なんか読み返していて、本ブログ自体が終了する気に成ってしまった(笑)。
違いますからね、沖縄の猫だってこれからもどんどん紹介するのだ~。
僕は忘れない 南の島の市場猫4。
2017年10月26日に撮影。
新しい市場への引越しまで後5日。
そろそろ整理を始めないとと語る、花屋のお母さんでしたが
目を細めて猫を見つめるばかりで、手は中々進みそうにありませんでした。
「でもいい場所を貰えたから、年だけどもう少し頑張らないとね」
相対売り場でモヤシのヒゲ取りに精を出すおばあたちは
ゆんたく(おしゃべり)を楽しみながら、何十年間そうであったように
自分の居場所で仕事に勤しんでいます。
今頃は皆さん、新しい市場で頑張っている事でしょう。
何十年間も前から、ここに居たような顔をしながら。
悲観ばかりしていた僕でしたが、皆さんの泰然自若振りを見ていると
入れ物は変わっても、農連市場の伝統や文化はしっかり受け継がれる。
そう考えるようになりました。
でも残念ながら、再開発を期に市場を卒業される方々もいて…。
この惣菜屋のお父さんもその一人。
カマボコ屋のおばあと並んで、市場を代表する愛猫家でした。
脚の持病が悪化したので、急遽店の継続を断念したのだとか。
「引越しは何時になりそうですか?」
「う~ん、11月の頭頃までには」
「じゃあ、もう一回来られそうだから、その時は
撮らせて貰った写真を焼き増しして来ますね」
「あ~」
お父さん、話が違うじゃないのよ!
写真、たくさん持って来たのに…。
(2009年撮影)
「私に預けなさい。つよし(お父さんの名前)は
実の弟以上の存在だから、渡してあげる 」
とは、市場の愛猫家の女王、カマボコ屋のおばあ。
涙が出そうになる、力強いお言葉。
お土産のカマボコとともに、勇気を頂きました。
でも、何と言っても南の島のおばあですからね。
写真がつよし父さんの手元に届く確率は半分か…。
新しい店の壁にピンナップされている、に一票(笑)。
僕は忘れない 南の島の市場猫3。
上の写真は2010年に撮影。
ガーブ川の北側に沿って走っていたスロープは
新しい農連市場の出入り口へと姿を変えました。
11月1日に正式にオープンした「のうれんプラザ」ですが
市場で働かれている方のブログなどで大体把握しています。
中では、猫をこよなく愛する野菜売りのお母さん
(71歳の若さなので、おばあとは呼びません)
の卒業に心が揺れました。
「この子はどう、あの子はああ~~~」
向かいの青果店に出入りする猫たちをなでながら
交わすゆんたく(おしゃべり)は、それは楽しい思い出です。
(2015年撮影)
そんな素振りは一切なかったのに…。
ま、そりゃあそうですよね。
所詮通過者に過ぎない自分です。
年に数度しか顔を見せず、それも3日程度しか滞在しない人間に
胸襟をすっかり開いてくれる筈もなし。
これからもお元気で。
そして、また来ます。